ICTとは「Information and Communication Technology」の略で、情報通信技術を意味します。訪問看護の分野でもICTの活用が広がっており、業務の効率化や情報共有の円滑化に役立てられています。
具体的には、電子カルテやタブレット端末を使った記録作成、スマートフォンを活用した報告・連絡、チャットツールによるスタッフ間の情報共有などが挙げられます。勤怠管理やスケジュール調整をシステムで一元管理するステーションも増えています。
ICTと聞くと「難しそう」と感じる方もいるかもしれません。しかし、多くのツールはスマートフォンの操作と同じ感覚で使えるよう設計されています。普段からスマートフォンを使っている方であれば、特別なスキルがなくても十分に対応できます。
従来の訪問看護では、訪問先でメモを取り、事業所に戻ってから紙の記録を作成するのが一般的でした。ICTの導入により、タブレットで訪問先からリアルタイムに記録を入力できるようになっています。
入力はテンプレート化されている場合が多く、記録漏れの防止にもつながります。電子カルテを導入したステーションでは、記録にかかる時間が従来の5分の1に短縮された事例も報告されています。転職後の業務負担が想像より軽いと感じる方も少なくありません。
ICT化によって、訪問スケジュールの一元管理や報告書のテンプレート化が進んでいます。請求業務においても、月初10日間かかっていた作業が1日で完了した事例があり、事務負担の大幅な削減が期待できます。
事業所へ立ち寄る時間が減り、直行直帰が可能になるケースも見られます。事務作業の負担が軽くなることで、利用者一人ひとりと向き合う時間が増え、本来やりたかった看護業務に集中しやすくなります。
転職先として、ICT化が進んでいる訪問看護ステーションを選ぶことには複数の利点があります。情報共有の仕組みが整っている職場では、チーム内の連携がスムーズに行えます。ICTに詳しくなくても、導入時のサポート体制を整えている事業所が増えている点も心強いポイントです。
業務効率化で生まれた時間を研修や人材育成に充てる職場もあり、スキルアップの機会が広がります。業務改善に積極的なステーションは、求職者からも選ばれやすい傾向にあります。
令和6年度の診療報酬改定では、在宅医療情報連携加算や訪問看護医療DX情報活用加算が新設されました。制度面でもICT活用が評価される流れが強まっており、今後さらに導入が進む見通しです。
参照元:厚生労働省|令和6年度診療報酬改定の概要 【在宅(在宅医療、訪問看護)】[※PDF](https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001251538.pdf)
今後は、音声入力による記録の自動作成やAIを活用した健康状態の異常検知支援、遠隔での診療支援ツールなどの普及が見込まれています。訪問看護の現場は、技術の進化とともにさらに効率的で働きやすい環境へと変わっていきます。
訪問看護のICT化は今後ますます加速し、働きやすい環境が整っていく見込みです。転職を検討している方にとって、ICT化が進む職場を選ぶことは、より充実した看護キャリアを築くための有効な選択肢といえます。
千葉県内718の訪問看護ステーション*の内、
複数拠点**を展開する「安定した経営基盤」と「教育制度**」を持つ訪問看護ステーションの中から
叶えたい働き方に合うステーションをそれぞれ紹介します。



■ 注釈
*2026.2.9時点、「厚生労働省 介護事業所・生活関連情報検索(千葉)」で「千葉県」「訪問看護」と絞り込み検索をしヒットした718ステーション
**1~2拠点のステーションの場合、家族経営など属人的な運営も含まれる可能性があるので、最低でも『千葉県内3拠点以上』を展開する15の訪問看護ステーションを調査。その内14ステーションが教育制度があると記載。